アルファスパイダー | 26年間も販売された美しいオープンカー
アルファロメオの中で、最も有名なのがアルファスパイダーだろう。クラシカルで美しいスタイリングは、最初に登場した1967(S42)年から生産終了の1993(H5)年まで受け継がれている。26年の長いモデルスパンは、大きく4つに分けられる。105スパイダーと呼ばれるデュエット(Sr.1)と、垂直に切り落とされたテールが特徴のコーダトロンカ(Sr.2)。そして、1983(S58)年に登場した115スパイダーと呼ばれるSr.3とSr.4である。Sr.3は、ウレタンバンパーとスポイラーが特徴的で、通称エアロディナミカと呼ばれているもの。パワーウインドウやクーラーなど、現代的な装備が与えられたのが特徴だ。1989(H1)年のマイナーチェンジではボディ同色化された前後バンパーと、Sr.3に装着されたエアロパーツが取り外され、スッキリとしたスタイリングとなった。装備の面では、パワステ標準装着車が設定されたほか、それまで5MTのみだったミッションに、初めて3ATが設定された。(1989.2)